【シャボン玉】色々な台所用洗剤でシャボン玉の出来を比較してみた
シャボン玉液の主要材料の一つ台所用洗剤。各社から出ている商品の中で「どれが一番シャボン玉づくりに適しているのか?」はシャボン玉づくりをする人々にとって大きな関心ごとであると思う。そこで主要な4洗剤をピックアップし比較実験を行ってみたので結果を公開したい。
結果
- 台所用洗剤の種類でシャボン玉の大きさ・伸びに決定的な違いは無い
- 違いが大きかったのは「シャボン玉の綺麗さ」。チャーミー系が良さげ
- 綺麗さをあまり気にしないなら、匂いの好みで選んでよいと思う
- ただし「超巨大なシャボン玉」を作る時は界面活性剤濃度の差が出るかも
実験詳細
液の配合
実験に使った液の配合は以下の通り。
台所用洗剤の種類のみ変えた液を作成。
※【】内の数値は比率
・【8】水道水 800cc
・【2】洗濯のり(PVA) 200cc
・【1】台所用洗剤 100cc
実験方法
作成した液を入れたバケツを横並びに用意。以下に示す各項目について各バケツの液で順番にシャボン玉を作り、目視にて結果判断。前のバケツの液が紐についてしまっているため、一つの液につき3回以上は連続してシャボン玉を作る→液に浸すという手順を行い、前の液の影響による実験結果の誤認をできるだけ防ぐようにした。
【実験1】横140cm弧240cmの輪っかでのシャボン玉の出来を確認
【実験2】横140cm弧240cmの輪っかでのシャボン玉の伸びを確認
【実験3】横210cm弧360cmの輪っかで大きなシャボン玉が問題なくできるか確認
【実験4】30連玉で液の連射能力を確認
比較した洗剤とその結果
1.CHARMY 泡のチカラ 手肌プレミアム(界面活性剤29%)
【実験1(色・模様など)】
- 透明な虹色、縞模様が見える
【実験2(伸び)】
- 普通(8~10mくらい)
【実験3(大きさ)】
- 問題なし
- 大きなシャボン玉でも綺麗めな色・模様が出る
【実験4(連射)】
- 若干良い?
【備考】
- 液の色は透明
- 小玉も綺麗な虹色が出る
- シャボン玉が割れるまでの持ちが若干良い?
2.キュキュット(界面活性剤42%)
【実験1(色・模様など)】
- 濁り気味な虹色、縞模様が見える
- やや虹色に淀みあり
【実験2(伸び)】
- 普通(8~10mくらい)
【実験3(大きさ)】
- 大きいシャボン玉が少しできにくい?
- 大きいシャボン玉だとなぜか模様がかなり汚くなる
【実験4(連射)】
- 特筆点無し
【備考】
- 液の色は白っぽい濁りあり
- 小玉は透明気味で沢山出てもあまり綺麗じゃない
3.CHARMY Magica(界面活性剤31%)
【実験1(色・模様など)】
- 薄めの虹色?縞模様が見える
【実験2(伸び)】
- 若干伸びにくい?
【実験3(大きさ)】
- 問題なし
- 大きいシャボン玉でも綺麗めな色が出る
- 大きいシャボン玉では実験1の「色が薄め」といった感じはしなかった
【実験4(連射)】
- 特筆点無し
【備考】
- 液の色は透明
- 小玉も綺麗な虹色が出る
4.JOY compact(界面活性剤34%)
【実験1(色・模様など)】
- 濃い目の虹色?縞模様は見えない
- 淀みあり、汚め
【実験2(伸び)】
- 若干伸びにくい?
【実験3(大きさ)】
- 問題なし
- 大きいシャボン玉を作ると実験1のような色の汚さは感じなかった
【実験4(連射)】
- 若干良い?
【備考】
- 液の色は色付き
- 小玉も虹色が出る
- シャボン玉が割れるまでの持ちが若干良い?
- 風による輪っかのシャボン玉膜の割れが他の液より発生しにくい?
- シャボン玉が割れる時の液の飛び散りが激しい
- 他の洗剤と比べて違う性質が見えるため研究の必要があるか
5.CHARMY 泡のチカラ 手肌プレミアム + キュキュット
【実験1(色・模様など)】
- 少し濁りのある虹色、縞模様が見える
- 少し淀みあり
【実験2(伸び)】
- 普通(8~10mくらい)
【実験3(大きさ)】
- 問題なし
- 大きいシャボン玉を作ると色が薄くなる?
【実験4(連射)】
- 特筆点無し
【備考】
- ここ最近はずっと使っていた液の配合
- 液の色は透明
- 小玉の色は出始め虹色、あとに行くほど透明が顕著に出る感じ
- シャボン玉がわれるまでの持ちが若干良し?
まとめ
総合的に見ると「CHARMY 泡のチカラ 手肌プレミアム」が一番良いと言えるだろうか。チャーミー系統(泡のチカラ、Magica)は匂いも良いのでおススメであることは確かだ。表について分かりやすいように○や△を付けているが、実際にはハッキリわかるほどの差は無い。ほとんどの項目に「?」が付いているように、あくまで自分が目視で感じた評価であるため参考程度に参照してほしい。とりあえず今回の4種についてシャボン玉づくりに決定的に向いていない液は無く、ある程度のものができることは今回確認できたので、今までの「泡のチカラ + キュキュット」の組み合わせだけでなく他のパターンも試して行きたいと思った。