シャボン玉日記(2017/09/09~2017/09/10)

メモ

●蚊柱がヤバい
いつもの公園の広場についたら蚊柱が大量に発生していた。正確には蚊ではなく羽アリ?の大群っぽい感じだったが。

準備中も寄ってきては荷物の上に落ちたり、ブルーシートの上に落ちたり、液の中に落ちたりする。かなりひどい。

準備を終えシャボン玉を始めてからもひどい。虫にあたってシャボン玉が割れてしまう。特に大きなシャボン玉は使えないといっていいほどできない。はじめはシャボン玉を当てていれば数が減っていくだろうと考えていたが、あたっても倒せないのか次から次に増援が来ているのか見た感じは全然減らず。少なくとも午前中は散々なことになっていた。

いつの間にかいなくなっていて、以降は夕方になっても発生しなかったがこれからどうしたものか。9月~10月くらいは発生し続けるのか、他の公園にも同じように発生しているのかなど、ちょっと活動の懸念点となりそう。



●シャボン玉液を作るのも見せ方を考えてみる
基本シャボン玉液は材料で持ち運びその場で作る方式をとっている。液が少なくなったら次の液を作るが、その際液を作る時間数分の隙間が生まれる。

そのタイミングでその場を離れてしまう人も結構おり、それはそれで「帰らせるテクニック」としても使えるのだが、逆に液を作っている間 引き留めておきたい場合もありその場合は隙間時間をどう持たせるかがポイントとなる。

そこで液づくりを一つのアトラクションとしてはどうかと思った。液はどうやって作っているのか、何を使っているのか、どういう配合なのかということが気になる子や親御さんの声がちらほら聞こえてくることもあるので、おそらく需要はあると思う。

液については企業秘密のように思われることもあるが、他の記事で公開しているように、隠すことは何もない。むしろ材料を買ってくれる人が増えることで、現状使っている材料がこの先も残り続ける(販売停止にならない)確率を高めてくれると思う。

液を作るときになったら周りに人を集めて解説しながら作る。とりあえず適当にやってみながら説明の仕方などは調整していこう。



●連玉作り直し失敗
連玉ははじめ一本から始まって徐々に増やしていった経緯があるため、一番最初に作ったものと最後に作ったものでは輪っかの大きさや出来に結構違いがある。最初のほうに作った道具、現状2・3段目を担当しているものについては最近少し不満を感じていたため、思い切って作り直し初めての実践投入を行った。そして残念なことに失敗した。

一つ目の失敗は長さ調整ミス。長さがきちんと合っていないと違う段の輪っかが重なってしまったりして綺麗にシャボン玉が出なかったりする。かなりピンと張る状態においてうまく展開されるよう調整したがそれが良くなかった。実際やるときはそこまでピンと張れないので少したるませる感じの状態で調整しなければならない。実際液をつけてやってみないと塩梅がわからないのが難しい所。

2段目に関してはちょっと紐の余裕を長く取っていたため調整が利いたが、3段目に関してはぎりぎりの長さで使用予定だったので調整することができなかった。紐の余裕は長すぎるくらいにとっておいて後で調整するのがベストだということが分かった。特に今回は中間である2~3段目の紐の作り直しなので、長さ調整に苦労しそうだということが分かっていたにもかかわらずこういうミスをしてしまったことは反省。

二つ目の失敗は一つ一つの輪っかの大きさ設定ミス。横6cmに対して2倍の12cmの弧で輪っかを作っていたが小さすぎた。14cm~15cmくらいにすべきだった。

実際にシャボン玉を出してみてわかったが、弧が短いと連玉を閉じた際、一つ一つの輪っかがきちんと閉じずシャボン玉膜が復活しない。綿紐で連玉を作るメリットはこの膜の再生力にあると思うので、これを生かせない作りはすごく良くない。

輪っかが閉じてくれないのは盲点だった。今まで意識しなくともうまくいっていたのはかなり運が良かったのだと思う。ただ、横の長さに対しての弧の長さについて、輪っかが大きい場合は2倍程度でいいけど、輪っかが小さくなるほど2倍より長くしていかなければならないことは今までの経験から知識はあったはずなので、気づかず2本も作ってしまったのは痛い。

やっぱり作るのに手間がかかる道具は一つずつ作って、実際にシャボン玉飛ばして確かめてから次に取り掛かる方が良いなと思った。「一気に作ってはならない」というのも経験があったはずなんだけどな。色々と慢心があったのかもしれない。気を付けよう。

ただ失敗するのはすごくいい。積極的にしたいとは思わないけれども、失敗するということは改善できるということなので。この先どうすればいいんだろうとなっているよりも目の前にやることがあること、これを直せばすごいことになるぞというものがあるほうが嬉しい。



●地味なスキル
この日はシャボン玉の準備が終わってさあやるぞとなった時に、いろいろあって場所移動をしなければならないことになった。

準備途中ならまだしも完全に準備完了した後だったのですごく面倒だったが、こういう突発状況の対応も一つのスキルだと思って移動することにした。

以前も同じようなことがあったのでその応用。畳まなければいけないものは移動後展開しやすいように、棒は2本つないだ状態だと長くて運びづらいが外して付け直すのは面倒なのでそのままなど。

一番のポイントは液の持ち運び。自分の場合は濃い液と薄い液2つのバケツがあるため、移動先へ無事に送り届けるには工夫が必要。一つはカートに入れるが考えなしに入れると移動時の振動で液がこぼれまくる。そこでブルーシートからの液漏れ防止用に用意しているバスタオルで、振動を和らげるようバケツを固定する。もう一つのバケツは手でもって運ぶ。

かなり無理な体勢で運んでいるため少しづつしか進めない。人が多い時間帯なら考えるが人の少ない時間帯だったので、思い切ってまずはカートを置いて手で持っている荷物を移動完了させ、その後カートを運ぶことで迅速な輸送を行った。この切り離しのテクニックはいずれどこかで使うことになる気がする。

このようにシャボン玉とは一見関係のなさそうな地味なスキルを磨くこともシャボン玉使いには重要なのだ。だってちゃんと荷物運べないとシャボン玉できないし。輸送能力は持ち運べる道具の大きさ、材料の量(=シャボン玉時間)などにかかわってくる。

このほかにスキルを身につけないといけないなと思ったことは、シャボン玉を人にやらせるときの姿勢。子供にやらせる場合後ろからサポートする形で実施するが、中腰気味になっていたらしく腰が痛くなってしまった。そのあたりいい方法を確立しないと腰を痛めてシャボン玉ができなくなってしまいそうだ。恐ろしい。



●新道具の実験
新道具を考えたので実験してみた。結果はまあまあ。普段のローテーションに加えるつもりで実践投入してみる予定。

作りは簡単。2mmのプラスチックチェーンを用意。(Amazon.co.jp: ニッサチェイン プラスチック白 リンクチェーン 30m PW20: 産業・研究開発用品) これを2mに切って棒につける。以上。

とりあえず6本までつけられるようにしたが 10本まで行けるよう取り付け場所を増設予定。長さの調整が必要になるかもしれないがまずはオール2mで試してみる。

前々からプラスチックチェーンの存在は認識していたけれども個人的に思うところがあり使っていなかった。ただ、振るとすごい細かいシャボン玉がチェーンからたくさん出るのはすごいなと思っていた。

大玉や連玉など色々な形状の道具はすでにあり改めてチェーンで作る必要もないので、チェーンが得意とする「細かいシャボン玉が出る」ということだけを目的とした道具を作れば、いいとこどりできるのではと考えた。まずはある程度思惑通りに機能した。

シャボン玉が細かいので網紐用の薄い液でも問題なくできるかもと考えやってみたところうまくいった。ただシャボン玉量が想定よりも出なかったため、通常液も試してみたい。しかしながら網紐のためだけに用意していた薄い液は他にも利用できないかと考えていたので、とりあえずは薄い液でも行けるとわかったことは大きい。

液の消費量は紐と違って液を吸収しないからか、表面積の割には思ったよりも少ない。洗うのも水にさらせばいいだけで簡単。こういう点が優れているのはうれしい。

実験時は風が強かったためもっと弱い風の時はどうなるのか要検証。風が強くてもできそう、むしろ風が強いほうが映えそうなのはいい感じ。

強く振ることでシャボン玉を出すことができるが、縦に振る方法と横に振る方法が考えられる。縦に振ると高くシャボン玉を出すことができるが、シャボン玉が出る横幅が紐の幅の2mくらいなので狭さを感じる。横に振ると広くシャボン玉が出るが、シャボン玉が出る位置が低い。また細かいシャボン玉がつながってしまいあわあわになってしまいがち。さらに段組みした紐が絡んでしまいやすいのであんまり使いたくない。基本縦振りが良いかなと思った。結構強く振り回さないといけないので周りには注意。

細かいシャボン玉が「大量に出る」のがこの道具のミソだと思うので、いかに高い位置でシャボン玉を射出するかが重要ではないかと思った。低めに出してしまうとすぐにシャボン玉が地面に落ちてしまい、高く出したときと比べると見た目のシャボン玉量に大きく差が出る。できるだけ長い棒で高さを確保してあげたいが、長すぎると強く振るなどのコントロールが難しくなりそうだ。

チェーンの組み合わせを変える拡張性があるのではと感じた。今は2mmのチェーンのみだが、3mmや4mmのチェーンを混ぜることによってシャボン玉の大きさの違いや、振る強さによる時間差攻撃が可能になる気がする。それが良さにつながるかはやってみないとわからないが面白そうではある。

いずれにせよ新道具は次回実践投入し、使いやすさや液の消費に与える影響、周りの反応などを見て評価をしてみる予定。



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