1年くらい大きいシャボン玉とかをやってきた私がおススメのシャボン玉液の作り方を教える

材料と比率

※【】内は比率

  • 【8】水(ただの水道水で良い)
  • 【3】洗濯のり(PVAと書かれているもの)
  • 【1】台所用洗剤(チャーミーMagica フレッシュピンクベリーの香り)

→水が【800cc】なら洗濯のりは【300cc】、台所用洗剤は【100cc】ということ。洗濯のり一本が【750cc】なのでそれに合わせると水は【2000cc】、台所用洗剤は【250cc】となる。(使っている計量カップがcc表記なので合わせていますが、cc=mlなので自分の分かりやすいよう読み替えて下さい)

作り方

※各材料は計量カップなどできちんと計りながら投入すること

  1. バケツに水を【8】入れます
  2. バケツに洗濯のりを【3】入れます
  3. かき混ぜます
  4. バケツに台所用洗剤を【1】入れます
  5. かき混ぜます
  6. 発生した泡をとります
  7. 完成です(簡単)

なぜこの液がすごいのか

  • それなりに大きいシャボン玉が作れる

 環境条件(湿度など)にもよりますが、これくらいなら作れます。※動画の方は私ではありません

大きなシャボン玉 修行編 ①

  • 液を作るのが簡単

材料を用意すれば混ぜるだけ。特に下準備など不要です。材料自体の希少性も高くないです(そこらへんのお店で揃います)。

  • コスパがいい

色々良いと言われている材料はありますが高く付きがちです(グリセリンとか)。さらにコストを抑えたい場合は、洗濯のりの比率を【2】とか【1】にして下さい。もっと性能を上げたいからと言って洗濯のりの比率を【4】【5】と上げていくのも良いですが、洗濯のりを大量に用意するのも大変ですし、単純に良くなるわけではありません。やりたい方はやってみるのは良いと思いますが、私は【2】~【3】あたりがベストだと思っています。

  • 綺麗な色がでる

透き通った虹色がでます。いくつか洗剤を比較したことがありますが、チャーミー系が良かったです。

  • 匂いがいい

匂いの良さは重要です。以前は別の洗剤を使っていましたが、チャーミーMagica フレッシュピンクベリーの香りに変えてからは「良い匂いがする」と言われることが多くなりました。
 

その他コメント(以下暇な人向け)

  • シャボン玉の性能とは

私の考えるシャボン玉の性能とは以下のような項目があります。
●威力
 ・伸び(≒大きくできる力)
 ・連射力(一度液につけてどのくらいの回数シャボン玉を出せるか)
 ・持ち(どれだけシャボン玉が割れずに飛び続けるか)
●コスト
 ・材料の値段
 ・材料の使用量
 ・材料の希少性
 ・作りやすさ(面倒くささ)
●綺麗さ
●匂い
●安全性
 ・割れた時どうなるか(粘りが強いと糸がでる→服などに付くと大変)
 ・毒性
 
上で示したレシピは、性能の各項目が全体的に高いレベルにあるというだけで「最強のシャボン玉液」という訳ではありません。

  • 今まで試した材料とその所感

●水
軟水器や純水器を作って試してみたこともありますが、苦労に見合った効果は得られませんでした。むしろ性能が悪くなる気さえしました。カルキを抜いたほうがいいのかと思い何日か汲み置きするのがマイブームとなった時もありましたが、汲み置きしなかった時と比べ感じるほどの差は出ませんでした。湯冷まし水については試したことがありません。ただ上記の経験から期待していませんし、作るのは面倒です。雨水がよいと言われることがありますがこれもまた集めるのが面倒ですし、おそらくゴミが混ざりますのでろ過が必要だと思われます。なのでやってません。ミネラルウォーター(軟水)は水道水と比べて明らかな差はありませんでした。精製水がよいらしいですが、純水で失敗しているのであまり信用していません。

結果【水によって性能が変わるのかもしれないが、手間に見合った効果はでない】と判断し、最近はもっぱら水道から汲んだばっかりの水を使っています。準備に手間がかからないのは精神的にとても良いです。


●洗濯のり
いつもカインズホームで材料を仕入れるのですが、そこで売っているのでこれを使っています。
www.soukai.com

一本750mlですので、
 ・【2000】水
 ・【750】洗濯のり(一本丸ごと)
 ・【250】台所用洗剤
で作ると、洗濯のりを計る必要がないのでらくちんです。水も2リットルのペットボトルを使えば丸ごと入れればいいだけなのでgoodです。


●台所用洗剤
一応 joy、キュキュット、magica、泡のチカラで比較したことがあります。    
【シャボン玉】色々な台所用洗剤でシャボン玉の出来を比較してみた - なにかのさしすせそ
シャボン玉を大きくする性能としてはあまり違いが無いように感じたので、現在はシャボン玉の綺麗さと匂いの良さを評価し「チャーミーMagica フレッシュピンクベリーの香り」を使用しています。
界面活性剤の割合は高いものがよいと言われていますが、Magicaの31%でも十分だと思います。


●合成のり
洗濯のりよりPVAの濃度が高いです。カインズブランドの500ml入りがいいと思います。洗濯のりよりもシャボン玉の膜に強さが出ると思います。シャボン玉を伸ばしたときの感覚がゴムをむに~っと伸ばしているような感覚で、割れるときに「パチンッ」と音を立てて割れるような感じがします。最近利用していないので正確な評価はできないですが「膜は強くなるものの、大きくする力がアップするわけではない」という感想です。
良さげな材料ですが、なんと言っても高い。洗濯のりが750mlで120円くらいですが、こちらは500mlで500円くらいします。合成のりの大御所アラビックヤマトさんは400mlで800円くらいします。そんな高いのだからさぞ良いシャボン玉が出来るのだろうと期待しましたがダメでした。アラビックヤマトさんは匂いがダメです。あの匂いがシャボン玉になってもします。カインズブランドはそのものの匂いが無いもしくは弱いのでおススメです。ただし値段に見合った成果は出ないと思います。


●グリセリン
性能でいうと「持ち」をアップさせます。シャボン玉液の作り方を紹介している各所で出てくる材料です。ただし高い。500mlで1000円くらいします。冒頭で示したレシピに加えるとすれば【0.5】くらいの比率です。
   
 
●ホウ砂
性能でいうと「伸び」をアップさせます。研究しがいのある材料です。しかしながら「安全性(粘り・毒性)」が気になります。「値段」についても優秀です。500gが多分1000円もしないで買えますが一度の使用量は1g以下ですのでずっと使い続けられます。ただし正確に量を計ることが必要ですので、それなりの計量器が必要となります。私は0.001gまで計れるものを使用しています。

ホウ砂水溶液と洗濯のりを混ぜるとスライムになりますが、スライムを液体にしてシャボン玉にする感じです。安全性が気になると言っても水100mlに対して0.3gを溶かした水溶液を、水2000mlをベースに作ったシャボン玉液に混ぜるとかその程度なので、シャボン玉に当たる程度なら毒性については問題はないと思いますが ベトベトが服や体について問題になる可能性はあります。危険性は認識して使って下さい

※ホウ砂シャボン玉の実験記録
【シャボン玉】ホウ砂を使ったシャボン玉実験 - なにかのさしすせそ


●ヒアルロン酸
化粧水とかにはいっています。保湿性がありますので「持ち」が良くなると考えられます。効果は微妙でした。入れる分量がまずかったのかもしれませんが値段も値段ですしあまり使うことは無いと思います。もしも使おうと思っている方は、濁りのあるタイプ(乳液入りみたいな?)はやめた方がいいです。他の混ぜ物全般に言えることですが【シャボン玉液に濁りがある場合は大抵失敗します】。失敗というのはシャボン玉ができない、できてもすぐ割れるということです。実験に失敗はつきものとはいえ、大量に液を作った挙句シャボン玉ができないという経験は出来ればしたくないものです。

化粧水の他にヒアルロン酸原液も試してみましたがダメでした。もうちょっと薄めれば良かったのかもしれませんが、頑張るほどの効果は出ないと判断し実験はあまりしていません。ホウ砂(スライム)と相性が悪いことも撤退を判断した理由の一つです。

※追記:2016/08/10
最近 ヒアルロン酸入り化粧水が自分の中でブームです。「持ち」よりも「連射力」アップのために使っています。高いですが 1/3袋ずつ使えばコストがそれなりに抑えることができ かなりいい感じです。"極潤プレミアム"みたいなものもありますが、水っぽいこちらの方が液との混ざりがよく使いやすいと思います。
肌ラボ 極潤ヒアルロン液 | ロート製薬: 商品情報サイト


●ローション
粘りがすごい出るのですが、調整がすごく難しいです。研究すれば中々良い液が出来そうですがあまり出来ていません。成分も色々あるので試しがいはありますがこちらもコスト面の問題が障害です。またホウ砂(スライム)との相性が悪いことも経験からわかってきています。ホウ砂(スライム)との相性が悪いというのは「スライム化して出した粘りが別の材料によって解除されてしまう」ということです。その辺りの化学反応についてわかる方がいらっしゃったら教えてほしいです。


●はちみつ
入れると良いと言われることもありますが、私的にはあまり良くないです。水に溶かすとサラサラになるので粘りがよくなるわけでもありません。何の効果があるのでしょうか?


追記:2017/07/24
●サイダー
炭酸水を混ぜると良い(保水力向上が目的?美容関係のサイトより)と聞いたことがあるので、砂糖(甘味料で砂糖ではない?)も入っているしいいかなと思い実験。記憶があいまいですが配合としては【6】水【2】サイダー【3】洗濯のり【1】台所用洗剤といった感じで、一部水の代わりとして投入したと思います。結果は失敗。かなりシャボン玉が割れやすくなり、色も白っぽくなりまともにできなかったと思います。分量を調整すればもしかしたらモノになるかもしれませんが、一度しか実験は行いませんでした。


●ベーキングパウダー
外国の動画などでシャボン玉液の作り方を見ると、よく投入している方がいらっしゃいます。炭酸ガスが発生するため、投入の狙いとしては炭酸水と同じでしょうか。それとも何らかの化学反応を期待しているのでしょうか。一度実験で 完成していた液に後から投入した時がありましたが、その時はパウダーが表面に浮かんでまったく液と混ざらず 単に異物混入状態となり液がひどいことになってしまいました。

そこからベーキングパウダーは封印していたのですが、ある日この動画( 007. 大きいシャボン玉 人の迷惑顧みないver. - YouTube )の説明文にベーキングパウダーの文字を見つけました。そこでまずは書かれているレシピを丸パクリしてみようと再び取り出してみました。

ベーキングパウダーをきちんと混ぜ合わせるため、少量の水(50cc~100cc)で10gを水の表面のダマが無くなるまでかき混ぜました。そうしてできたベーキングパウダー水溶液をシャボン玉液に混ぜると、結構液が白く濁ります。これまでの経験上「液に濁りがあると失敗する」と思っていたのですが、問題無くシャボン玉が出来ました。

ここまで色々書きましたが、ベーキングパウダーの効果は分かっていません。用意するにもいつも行っているホームセンターでは見当たらなかったのでちょっと調達が面倒でして、積極的な実験はしていません。準備作業(良くかき混ぜる)のも大変な点も×。だれか効果を説明できる、説明できないけど入れると入れないのとでは全く違う、などありましたら情報を頂きたいです。


●ポリアクリル酸ナトリウム
吸水性ポリマー等でおなじみの、めっちゃ水を含むことができるものです。上記動画のレシピにも書いてありますね。これについては入れると粘りがかなり出るようになるため、効果はあると思います。ただし色々注意点があるので気軽に使用するのは難しいと判断しています。

1.安全性
食品添加物にも使われているそうで、毒性は低そうです。ただ目に入った時どうなるかは分かりません。数リットルの水に0.何gという世界なので心配するレベルではないと思いますが、ホウ砂と同じく心配の種は残ります。(洗剤や洗濯のりは目に入ってよいのか、という話は置いておきます)

2.希少性
あまり探してはいませんが、そこら辺のお店で売っているものでは無いでしょう。Amazonにて300円/5gくらいで買う事はできます。一回の使用量は多くないので5gでもそこそこ持つと思いますが、一度開封して(空気に触れてから)どのくらい持つの?とかあったり、まとめて買ってもちょっと保管に気を使いそうだったりします。

上記のように色々考えなければいけないことがあったので、普段使いの運用は見送りました。ただすごい力を持っていることは確かなのではと思います。超巨大シャボン玉を作りたい人は要チェックかも?もし実験したい人は安全性に十分配慮してお試し下さい。


追記:2017/08/17
●ゼラチン
杉山兄弟のシャボン玉レシピ( 「秘伝のシャボン玉液」の作り方 | すイエんサー )をはじめとして、時々シャボン玉液の材料として見かけることがあるので試してみたことがあります。使ったのはこれ( 森永クックゼラチン|森永製菓株式会社 )。5gごとに小分けにされているので使いやすかったです。

分量としては基本の液(【8】水、【3】洗濯のり、【1】台所用洗剤)に1袋か2袋(5~10g)。その時は水を4000ccで液を作っていたと思うので、一袋だと足りない感じでした。完全に溶かすために結構かき混ぜる必要があるので最後に投入すると洗剤で泡立ってしまいます、なので 水→ゼラチン→かき混ぜて溶かし切る→洗濯のり→台所用洗剤と混ぜたほうが良いでしょう。

混ぜると液の色が黄色っぽくなりますが問題ありません。効果としてはシャボン玉が長持ちするようになった気がし、膜も強くなる感じがしました。また、シャボン玉の色が鮮やかに出るようになったと思います。試行回数があまり多くないのでふんわりしたコメントしかできないのですが、入れるとなんらかのプラス効果はあると感じています。

最近はできるだけ液の構成をシンプルにしているのと買い物が面倒(普段材料を買うホームセンターには売っていない)なため実験していませんが、きちんと検証すべきではないかと考えている材料です。

含まれているコラーゲンがポイントなのかな?同じような材料として寒天も購入しましたが実験できていません。


●料理酒
大失敗材料。ブランデー、ラム酒など お酒を入れることでシャボン玉の色が綺麗に出るというのはよく聞く話です。ちょっと調べるとアルコールを含ませるためにお酒を入れるとの情報( シャボン玉実験室・シャボン玉の友田商会〜人が入れる巨大シャボン玉から、ご家庭で作れるシャボン液まで〜 )があったので、お酒なら何でもいいのかと思い探したところ 3~400円/1L の料理酒を見つけました。アルコール度数も10%くらいあり、量も多いため良いのではないかと思い購入。今思えばブランデーなどの度数(40~とか)を調べておけば良かったと思います。

基本の液(【8】水、【3】洗濯のり、【1】台所用洗剤)に隠し味程度【0.1~0.2くらい?】投入してみたと思いますが大失敗。シャボン玉はまともにできなくなり、膜の色も透明~白っぽくなりました。そしてなんといっても臭い。液のにおいが料理酒の香りに支配されます。

普段シャボン玉のにおいが台所用洗剤のにおいになっているように、結構投入したもののにおいがダイレクトにシャボン玉へ反映されます。アラビックヤマトの時もそうでしたが、においの強いものを投入する場合は注意する必要があります。

これはこれとして一度はお酒の効果をきちんと調べてみたいです。混ぜる手間自体は粉ものと違って大変ではなさそうなので、常用するかはコストとの兼ね合いになるかな?


※他にもいくつか実験した気がしますが思い出せないので、思い出したら追記します



皆さんも最強のシャボン玉を目指して実験してみてはどうでしょうか。
私の目標はこのシャボン玉に勝つことです。

Giant Stinson Beach Bubbles (Canon 550D)


※この記事からさらに一年後くらいの記事です
最近のシャボン玉液づくり - なにかのさしすせそ


※大きいシャボン玉づくりに当たっての注意点など
【シャボン玉】なぜ大きいシャボン玉づくりに失敗しているのか - なにかのさしすせそ


※自分が使っているシャボン玉道具の紹介です
シャボン玉を作る道具(輪っか)色々 - なにかのさしすせそ